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「原鉄メールマガジン」|Vol.13  発行責任者:垰

  公式ホームページ:https://harada-tekkou.co.jp/

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いつもお世話になっております。
原田鉄工株式会社 垰です。

去年の2023年9月より始めました原鉄メールマガジン
今後も月に1度「原田鉄工について」や「お役立ち情報」、「豆知識」など
届けする為、Vol.13を配信させていただきます。
これからもよろしくお願いいたします!

また過去配信した原鉄メールマガジンはこちらから読み返せます。

お時間がありましたら、最後までご一読いただけると幸いです。
配信停止希望の場合はお手数ですが、こちらをクリックしてください。

前回は「金属の錆びやすさについて紹介しました。
錆びやすさ(酸化しやすさ)は金属の種類によって異なります。
なので金やプラチナは全く錆を防ぐ処理をしていなくても錆びる事はないけれど、
鉄はガッチガチに防錆対策をしてもいつかは錆びてしまいます。

前々回配信の「鉄が錆びるメカニズム」でも紹介しましたが金属が錆びてしまうのは
酸素・水分と接触する事で金属原子が電子を放出する「イオン化」現象によります。
科学の世界では電子を放出する事を「酸化」と呼び、
錆が発生するか?しないか?はイオン化するのか?しないのか?につきます。

イオン化のしやすさ(電子の放出しやすさ)は「イオン化傾向」と呼ばれます。
金属の種類によってイオン化傾向の大きさは決まっているので、
錆びやすい金属があったり錆びにくい金属がある事になります。
https://stratus.campaign-image.jp/images/5590000000857004_zc_v1_1723170631716_金属のイオン化傾向.png  

沿岸部や海上などの錆びやすい環境で使用される製品には、
ブラスト後「ジンクリッチペイント」という塗料を頻繁に使用します。

このジンクリッチペイントは亜鉛を多く含んだ特殊な塗料です。
イオン化傾向は鉄<亜鉛となる事を利用し、もし腐食が始まっても製品である鉄より
塗料であるジンクリッチペイントが錆びる事で製品を守る事が出来ます!
ブラストで素地調整を行った後、早急に塗装する必要のある特殊な塗料ですが
ブラスト+塗装一体型の原田鉄工ならいつでも対応する事が可能です!

第13回メールマガジンは「LCCを低減させる塗装」です。
LCC(ライフサイクルコスト)は製造物・建造物などの設計~処分まで必要となる
全ての費用の事です。
製造物・構造物において製作費といった初期費用の金額は試算がしやすく、
一度に多くの金額が必要となるので「少しでも安く」と考えてしまいがちですが…

LCCの初期費用が占める割合は20%~30%と言われ実はかなり少ないです。
ちょっと意外ですよね!

初期費用となるイニシャルコストより
運用・修繕・管理が必要となるランニングコストの方が多く必要となります。
今回はLCCを低減させる事が出来る塗装方法について紹介します!

   

LCCを低減させる塗装

LCCについて

LCCと言えば格安航空会社を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、

「Life Cycle Cost」の頭文字をとった言葉で、生涯費用とも呼ばれます。

LCC(ライフサイクルコスト)とは建造物や製造物などの初期費用~廃棄処分費用まで

全ての費用をまとめたものです。

設計・製造までの短期的な初期費用は試算しやすく、

1度にまとめて費用が必要となるので気にされる方が多いと思います。

しかしLCCという長期的な視点・考え方を取り入れる事でより効率的で賢明な運用が

可能になります。



LCCの内訳

設計~製作までの費用「イニシャルコスト」

運用~処分までの費用「ランニングコスト」

全てをまとめた費用「ライフサイクルコスト」


LCCの内訳

『イニシャルコスト』

・製作費───企画設計費、材料費、製作費、運搬費、据付費、試運転費

『ランニングコスト』

・運用費───エネルギー費、消耗品費、運用人件費、通信費

・保守費───定期点検費、予防保全費、修繕交換費、設備更新費

・管理費───管理人件費、保険料、税金、セキュリティ対策費

・処分費───解体撤去費、中間処分費、最終処分費、リサイクル費、環境対策費


簡単に抜粋したので、他にも多くの費用が実際に必要となりますが…

運用を始めてから日々必要となるランニングコストは実はこれほど沢山かかります。



LCCのイメージ

構造物・製造物の種類や規模によっても大きく割合は変わってきます。

一般的な傾向ではありますが下グラフのようなイメージとなります。

https://stratus.campaign-image.jp/images/5590000000857004_zc_v1_1723078637358_各構造物におけるlccのイメージグラフ_2_(1).png  橋梁、海洋構造物、化学プラント、屋外設備といった構造物について

「初期費用」「運用」「保守」「管理」「解体」の5項目に分けました。


グラフにして見てみると

「初期費用」の割合より「運用」や「保守」の方が高いのがはっきり分かります。

一般的なLCCの初期費用は20%~30%と思っているよりずっと少ないです。


高品質な塗装(重防食塗装)を施した場合では初期費用は多少増えてしまいますが、

運用・保守・管理を大幅に削減する事で結果としてLCCはかなり少なくなります。



まとめ

LCC(ライフサイクルコスト)とは「Life Cycle Cost」の頭文字をとった言葉。

建造物・構造物の初期費用~廃棄処分費用まで全ての費用をまとめたもので、

「生涯費用」とも呼ばれる。

まず安く抑えたいと考えがちな初期費用は、実は全体の20%~30%程度しかない。

長期的な経済性を確保するためにはLCCを考慮する事が必要不可欠です!


大型の建造物・構造物において長期的運用をする場合には、

「運用」「保守」「管理」費用の割合がどうしても大きくなってしまいます。


トータルコストとなるLCC削減に有効なのは耐久性の高い塗装を行う事です!

初期費用のコストを考慮するのではなく…

運用・保守・管理といった長期的なコストも視野に入れて仕様を選定する事で、

LCC・保守管理の負担・メンテンナンス資源を大きく低減する事が可能となります!


長寿命化のためのLCC 低減

塗装は下地で性能が決まる!?

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塗装仕様別のライフサイクルコストをまとめたグラフです。

一般的な塗装仕様の場合だと初期費用は抑える事が出来ますが、

10年ごとに塗替え工事が必要となってしまいます。

その場合だと工事個所の点検・検査、塗替え工事、工事に伴う設備停止など

多くの費用と労力が10年ごとに必要となり、LCCは大きく膨らんでいきます。


新設時耐久性の高い重防食塗装を行えば、塗替え周期は50年にたったの1度!


また一般的な塗装仕様から重防食塗装へ変更した場合

塗替え工事の費用は通常より多く必要となりますが、

塗替え周期は50年に1度となり後のランニングコストを大幅に抑える事が可能です!


重防食塗装仕様の一例
素地調整を1種ケレンである「ブラスト加工」

プライマー塗装には「ジンクリッチプライマー」

下塗塗装には「エポキシ樹脂塗装」

中塗、上塗塗装には「フッ素樹脂塗装」


これらの重防食塗装にて適切な膜厚管理を行えば、

一般塗装と比較し3倍以上の耐久性が確保できるため大幅にLCCを削減できます!

新設・塗替え工事の際は原田鉄工にお任せください。


重防食塗装特化の塗装工場

塗料の種類 ~樹脂の特徴について~

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海に近い地域では塩害により通常より

鉄は早く錆びてしまいます。

そのような地域でも製品は必要です!

より長持ちできる耐塩害塗装仕様という

防錆力の強い特殊な5種類の塗料を

塗り重ねていきます。

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ブラスト後に塗装を行う事で耐久性は格段に向上します。

また表面に付着した頑固な錆、塗膜、樹脂なども全て除去し

金属素地を露出させるので塗替え工事を行えば見た目は新品、耐久性は向上します!

ご相談、御見積りなどお気軽にお問い合わせください。 担当:垰

ブラスト・塗装だけでなく製缶加工も承っております。

原田鉄工の営業日

2024年度 営業日カレンダー

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

   

今月のたお

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8月は信じられないぐらい暑い日ばかりでしたね。

こんなに暑いのに塗装作業は作業着が汚れないために、

カッパなどを着用して塗装するので最も過酷な時期でした。

暑いし、風を通さないし、マスクで息苦しいし、汗を製品に垂らしたらいけないし…

熱中症など大きな災害などもなく乗り切る事が出来たので、とりあえず一安心です。

9月も残暑と言いつつ、まだまだ熱中症などに注意が必要となる暑い日が続く恐れが

あるようなのでお気を付けください。


また今年のお盆休みは土日が絡んで9連休となった方が多いみたいですね!

垰は、大型連休を満喫できましたでしょうか?

原田鉄工のお盆休みは8/11~8/15までの5連休となっており、

駆け足で色んなイベントをこなしたので連休明けはかなりぐったりでした笑


今回のお盆休みは息子のリクエストが「きょうりゅう見たい」とのことなので、

Vol.2でも少し紹介した北九州市立「いのちのたび博物館」へ行くことに!

実はこれで4回目なので、息子に「また行くん?」と苦言を呈されました…笑

ほんとは福井県立恐竜博物館が更に凄いらしく行きたかったのですが、

日程の関係で今回は断念。


仮眠して早朝に出発、朝一で博物館に到着する日程ですが息子は夜ご飯を食べると

「早く恐竜行こーや」と大騒ぎ。

最終的には「さっくんちょっと恐竜見てくるから!」と一人で玄関に向かっていました。笑

その後何とか寝かしつけて博物館へ到着!


入場すると実物大の骨格標本恐竜(骨になった恐竜)が沢山います。

今回は初めて嫁も一緒に来たので「ティラノザウルス」「プテラノドン」

「アンキロザウルス」など色んな恐竜の名前を自慢げに教えてあげていました。


いのちのたび博物館にはなんと動く恐竜がいるショーがあります。

北九州にいた恐竜たちが滅びるまでを題材にした子供に大人気のスポットですが、

会場までの薄暗い洞窟を模した通路+恐竜の鳴き声や雷などの演出でいつも

大泣きしながら撤退しています。毎回見たがるくせに…笑

今回も「あっちの動く恐竜みよーやー」と自ら志願するので、再挑戦!

入口のお姉さんに伝え入場、10mほど進んだところで「ちょっと怖いよ、やめる!」

とダッシュで撤退する息子。

外に出て、怖いし見るの辞めとっこか?と聞くと「見る!抱っこしてよ!」と

何故か怒られ、息子を抱えたまま何とか会場へ。


クライマックスには嵐、火山の噴火、鳴き喚く恐竜達で大騒ぎの状況も

しがみ付きながら何とか最後まで鑑賞する事が出来ました。

一度見て慣れたのか退場して即入口のお姉さんに「これもう一回見たいですー!」

大きな声で元気にお願い。

15分置き8分間のショーなので、すぐ入場して鑑賞。

終わるたびにもう一回と言いトータル6回見る事になりました。


最後は抱っこするのもしんどくなり降ろしてみましたが、

一人で最前列に行き隣のお友達に「恐竜ね火山がドガーンってなって死ぬんよ」と

ネタバレをしながら最後まで見る事が出来ていました。


朝一から入場したので昼ご飯を食べて、その後福岡のプールへ直行!

目玉のウォータースライダーは身長制限で滑れまでんでしたが、息子は大喜び。

夕方まで遊んでくったくたですが息子も終始大喜びで、楽しい福岡旅行でした!

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設計から塗装まで なんでもお任せ下さい。

発行:原田鉄工株式会社

〒733-0036

広島県広島市西区観音新町3丁目10-11

TEL:082-232-2445

MAIL:bousei@harada-tekkou.co.jp

担当:垰

携帯:090-3742-9768

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