素地調整や下地処理は塗装前に行う工程であり、
対象物の表面に付着した異物を除去する事で塗装に適した表面にする作業となります。
素地調整規格表のように処理方法やその除錆率(清浄度)によって規格が定められ、
規格表の上に行くほどより塗装に適した表面になっています。
規格によって使用する道具だったり、求められる清浄度に違いはありますが
素地調整は簡単に言うと表面の汚れを除去し、研磨する作業となります。
素地調整や下地処理の目的・効果は大きく分けて3つあります。
①表面に付着した不純物を取り除き、塗装が剥がれる事を防ぐ。
金属の表面には汚れ、錆、油分、酸化被膜など多くの不純物が付いています。
これらの不純物が付いている状態で塗装しても、塗料は密着出来ず簡単に剥がれます。
不純物を取り除いてあげる事で塗料は表面にしっかりと密着出来るのです。
②表面に凹凸を作る事で、塗装が長持ち出来る。
研磨をした表面には細かい傷がつき、微細な凹凸が無数に形成される事になります。
無数の凹凸に塗料が入り込み、硬化する事で塗装はより剝がれにくく長持ちします。
このような仕組みをアンカー効果と呼びます。
③塗装の仕上がりが美しくなる。
当たり前ですがゴミが混入した塗装は仕上りも悪く、塗装不良となってしまいます。
また研磨した事で表面は平滑に整えられるため、滑らかで美しい仕上がりになります。
素地調整や下地処理を行う事で美しい仕上がりで塗装が長持ちする訳です。
逆に行わなかった場合は数多くの塗装不良へと直結し、塗装の早期剥離の原因となってしまいます。
塗装剥離の原因は素地調整によるものが大半となります。
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