塗装の目的は?
塗装とは「材料の表面を塗料の膜で覆う表面処理」の方法です。
塗装の目的は大きく分けて3つあります!
①保護
塗料を塗って乾燥する事で硬化した塗膜によって覆われる事になります。
塗膜は紫外線や雨風、湿気、衝撃などから守り、劣化を遅らせてくれます。
②美観
現在様々な種類の塗料が開発されており塗装を行う事で
表面に色や艶、質感などの美しさを新たに生み出す効果があります。
③機能性の付与
塗料には防錆・防腐のみならず断熱、耐熱、蛍光、蓄光などの機能を付与するものもあります。
また色で危険を知らせる事によって安全性の向上などの効果もあります。
塗装の方法と使われる道具
塗装を行う方法で広く使われているのは4種類となります。
①はけ塗り
塗装用の刷毛(筆のようなもの)を使用し、塗料を塗り広げる方法です。
刷毛一本あれば手軽に作業が可能ですが、綺麗に塗装する為には技術が必要であり作業効率が悪いので広範囲の塗装へは不向きです。
②ローラー塗装
化学繊維やスポンジ製のローラーを転がしながら塗料を塗り広げる方法です。
必要な道具もローラーのみで、技術が無くてもそれなりに綺麗に塗装する事が可能です。
はけ塗りと比較すると作業効率も良いのですが、複雑な形状の塗装には不向きとなります。
③エアスプレー塗装
塗料とエアーを同時に噴射する事で霧化した塗料を吹き付ける方法です。
空気を圧縮して送るコンプレッサとエアスプレーが必要となりますが、複雑な形状でも綺麗に塗装する事が可能です。
塗料粒子が細かいので仕上りに優れますが、その分塗料の飛散が激しくあまり多くの塗料を付着させる事ができません。
④エアレススプレー塗装
塗料へ直接圧力をかけ先端にある小さな穴があいたチップより噴射する事で霧化した塗料を吹き付ける方法です。
水を出しているホースの先端を潰して霧にする要領です。
エアスプレー同様にコンプレッサとエアレススプレーが必要ですが、大型で複雑な形状でも塗装が可能です。
チップからは塗料しか吐出されませんので、効率よく大量の塗料を付着させる事ができます。
まとめ
大規模なライン塗装などを除いてほとんどは刷毛、ローラー、エアスプレー、
エアレススプレーを組み合わせて塗装を行っています。
どの塗装道具にも得手、不得手がありますのでその特性を理解した上で、
塗装対象物の形状、求められる仕上りや仕様を考慮し適切な塗装方法を選定する事が重要です。
【塗装のやり方と綺麗に塗装するコツ】
【塗装の厚み 膜厚についての説明】