前回は高い耐久性を持つ仕様「重防食塗装」について紹介しました。 一般塗装の期待耐久年数が10年~15年と言われているのに対し、
重防食塗装の期待耐久年数はその3倍以上となる50年とも言われています!
重防食塗装が考案される以前は一般塗装にて製品や構造物は塗装されていました。
そこで大きな問題となったのが「短期間で必要となる塗り替え工事や保全」です。
通常の塗装では臨海部や海上に設置した場合、簡単な仕様なら1年、
現在禁止されている鉛系塗料を含んだ仕様でも10年程度しか防食できませんでした。
「錆びやすい臨海部や海上で使用されるもの」「塗り替え工事が大変な大型構造物」
このような製品・構造物の耐久性を大幅に向上させたのが重防食塗装です。
この重防食塗装が考案された事によってメンテナンス周期は長期化し、
塗り替え工事に関わる負担・費用を軽減、確かな安全性を確保する事ができました。
重防食塗装は最低でも以下のような条件をクリアする事が必要です。
・ 無機あるいは有機ジンクリッチペイントの防食下地を有する
・ 腐食因子の遮断性に優れた塗料を下塗塗料とする
・ 耐候性に優れた塗料を上塗塗料とする
・ 合計膜厚は250~1000μm程度である
・ 新設塗装に期待する耐久性は、厳しい腐食環境で30年以上である
また十分な耐久年数を確保するためには、厳しく管理・検査が必要となります。
膜厚のムラや軽度の塗装不良でもあると大幅に耐久年数が短くなる恐れがあります。
高い耐久性によりライフサイクルコストを最適化、環境・作業・設備などの負担も
軽減する重防食塗装は益々重要となっていきます。
今回の第15回メールマガジンは「万能なエポキシ樹脂塗料」についてです。
凄く簡単に塗料の「構成」や「樹脂の特徴」などを紹介させていただきましたが…
今回は深堀して少し詳しく紹介します!
エポキシ樹脂塗料は耐久性、耐水性、耐薬品性、耐熱性など多くの優れた特徴があり
一般塗装から重防食塗装まで幅広い塗装で無くてはならない存在です!
またエポキシ樹脂は塗料だけでは無く、電子部品・接着剤・洋服・ポリ袋などなど
多くのものに使われている万能な素材です。
そんな万能無敵なエポキシ樹脂で作られたエポキシ樹脂塗料について
「エポキシ樹脂について」「長所と短所」
「塗料の使い方」
など紹介していきます!